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人間ドックに新基準案が採用?何がどのように変わる?

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健康診断表

血圧・血糖値・コレステロール値・肥満度…30代後半になって人間ドックを受ける機会が増える社会人ともなると、どれもが「ひっかかるかもしれない」とヒヤヒヤする項目ではないでしょうか。

そんなヒヤヒヤしがちな項目について、今まで、人間ドックや健康診断で「異常なし」と判定していたものに新たな基準範囲を策定すると、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が発表しています。

具体的には何がどのように変わる可能性があるのでしょうか?

新しい数値設定は27項目

人間ドックにおける新基準案としては、

  • 血圧
  • BMI(肥満度を表す指標)
  • 中性脂肪
  • LDLコレステロールとHDLコレステロール(悪玉・善玉といわれるもの)
  • γ-GTP(肝機能の指標)
  • 空腹時血糖

などの27項目について、「異常なし」とするための新しい数値を設定しています。

LDLコレステロール

従来(男女共通) 新基準(男性) 新基準(女性)
 

60~119mg

 

72~178mg

30~44歳:61~512mg
45~64歳:73~183mg
65~80歳:84~190mg

従来は60~119mgが「異常なし」という判定になっていましたが、男性は年齢にかかわらず72~178mgが「異常なし」に、女性は年齢ごとに「異常なし」となる値が変化することいなりました。

この変更内容に対して、動脈硬化の専門の医師で作る学会は、生活習慣の改善が必要だという目安について男女ともLDLコレステロールは140mg以上だとしています。

血圧

従来(男女共通) 新基準(男女共通)
最高血圧 130未満 88~147
最低血圧 85未満 51~94

従来の基準では、最高血圧は130未満、最低血圧は85未満の場合に「異常なし」と判定されていましたが、新基準案では、最高血圧が88~147、最低血圧は51~94と、上限の数値が上がっています。

日本高血圧学会では最高血圧が140以上、最低血圧が90以上の場合を「高血圧」としていて、医師の診察を勧める判断基準としています。

今回の新基準案で設定された数値は日本高血圧学会が言うところの「高血圧」に含まれているので、新基準案がこのまま決定事項となった場合にはしばらくの間、自分の数値が正常なのかどうなのか戸惑う人が増える可能性もあります。

BMI(体格指数)

従来(男女共通) 新基準(男性) 新基準(女性)
25未満 18.5~27.7 16.8~26.1

BMI値は身長に見合った体重かどうかを判定する数値で、体重÷身長÷身長で算出します。

現行ではBMI値が25以上だと肥満とされていますが、今回の新基準案で設定された数値は男性で「18.5~27.7」、女性は「16.8~26.1」となっており、血圧同様、上限の数値が上がることとなっています。

新しい数値が出てきた背景は「超健康人」

これらの新しい数値が出てくる基になったデータがあります。それは、平成23年に国の人間ドック200施設で検査を受けた、約150万人の調査データです。

この約150万人のうち、

  • 持病がない
  • 薬を飲んでいない
  • 喫煙していない
  • 1日の飲酒量が日本酒換算で1合未満

といった条件をクリアした約34万人の「健康人」の中から、さらに数値の高い人や低い人を除いて絞り込んだ約1万人の「超健康人」がもつ健康データが、新基準案の基になっています。

つまり、新基準案で示された数値は「平成23年の時点で異常なし」という人の基準範囲であり、この先の未来もずっと健康だということを保証する数値ではないのです。

開始時期は2015年4月?

この新基準案については、早ければ2015年4月から変わる可能性があります。しかし、それぞれの施設がいつ頃どのくらい導入するかは不透明であり、現在明らかになっている数値が100%採用されるのかも不明です。

さらに、ここまで見てきたように、新基準案で示された上限の値が異常値として認識されている項目も多数あり、万一導入されたとしても浸透するまでには数年かかる可能性もあります。

まとめ

今回、このような新基準案が出てきたことで、自分の血圧・BMI値・コレステロール値がどのくらいなのか調べたという人も多いのではないでしょうか。

また、今まで自分は「異常あり」扱いだったが、新たに示された基準値を適用すると「異常なし」になると喜んでいる人もいるかもしれません。しかし、数値はあくまでも目安であり、医師から「大丈夫」というお墨付きが出るくらいまで下げる努力は必要です。

「異常なし」の数値がどのように変化しても、健康を保つために何が必要か考えてみてもよさそうです。

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